大田黒公園は、東京都杉並区荻窪に位置する区立の回遊式日本庭園です。音楽評論家・大田黒元雄氏(1893–1979)の邸宅跡地を整備し、1981年に開園しました。園内には、樹齢100年を超えるイチョウ並木やケヤキ、アカマツ、シイノキなどの巨木が茂り、四季折々の自然を楽しめます。
●園内の見どころ
イチョウ並木と正門
正門から続く約70メートルの園路には、樹齢100年を超えるイチョウが27本並び、秋には黄金色に染まります。総檜造りの門や白御影石の石畳が、日本庭園の趣を感じさせます。
回遊式日本庭園
園内には池や流れがあり、自然の地形を活かした設計となっています。池のほとりにはあずまやが建ち、芝生や松、ケヤキなどが美しい景観を作り出しています。
記念館(旧アトリエ)
昭和8年(1933年)に建てられたレンガ造りの洋館は、大田黒氏の仕事場として使用されていました。現在は記念館として公開され、スタインウェイ社製のピアノや蓄音機などが展示されています。
茶室と休憩室
茶室(京間8畳)は秋田杉で造られ、茶会などに利用されています。隣接する休憩室は、昔の民家の土間を思わせる造りで、訪れる人々の憩いの場となっています。
季節のイベント:紅葉ライトアップ
毎年11月下旬から12月上旬にかけて、紅葉のライトアップイベントが開催されます。約110基の照明でモミジやイチョウが照らされ、池の水面に映る幻想的な景色が楽しめます。この期間中は開園時間が延長され、多くの来園者で賑わいます。
※写真はすべてWALK-TRIPS事務局が現地で撮った写真です