文庫の森は、東京都品川区豊町に位置する、歴史と自然、そして防災機能を兼ね備えた公園です。2013年に国文学研究資料館(旧三井文庫)の跡地を整備して開園されました。園内には、日本最古の壁式鉄筋コンクリート造建物とされる「旧三井文庫第二書庫」が保存されており、現在は防災備蓄倉庫として活用されています。
公園は「陽だまりの広場」「水辺の広場」「こもれびの広場」「憩いの広場」など、四つのゾーンに分かれており、池や芝生、木々に囲まれた空間で、散策やピクニック、季節の花々を楽しむことができます。特に春には桜の名所として知られ、多くの人々が訪れます。
また、防災公園としての役割も果たしており、広域避難場所に指定されているほか、災害時にはかまどとして利用できるベンチや非常用水源となる池などの設備が整っています。園内は柵がなく、どこからでも出入りできるオープンな設計となっており、日常の憩いの場としてだけでなく、非常時の避難場所としても機能します。
アクセスは、東急大井町線「戸越公園駅」から徒歩約7分、都営浅草線「戸越駅」から徒歩約9分と便利な立地です。近隣には戸越公園や戸越銀座商店街もあり、散策の途中に立ち寄るのにも最適です。
文庫の森は、歴史的建造物と自然が調和した空間で、地域の人々にとって心安らぐ場所となっています。
※写真はすべてWALK-TRIPS事務局が現地で撮った写真です